反田恭平さんのピアノコンチェルト

たまプラーザ・新百合ヶ丘のピアノ教室【街の小さなピアニスト音楽教室】の百瀬です。

昨日サントリーホールで行われた”反田恭平&Japan National Orchestra”のスペシャルコンサートに行ってきました。一度でいいから生で反田恭平さんのショパンコンチェルトを聴きたかったので、感動でした!しかもその期待を裏切らない素晴らしい演奏に忘れられない夜になりました。

急にスケジュールが空いた!

昨日のコンサートは1ヶ月ほど前から友達に誘われていたものの、スケジュールが合わず諦めていたコンサートでした。ところがお昼頃、急遽お休みのレッスンが出たため、『行けるかも』という状況になったのです。とはいっても15分早くレッスンを終える必要がありました。急いで生徒さんに時間調整の連絡をするのと同時に、当日券を手配。席はほとんど埋まっている状態だったので『えい!』とSS席を予約しちゃいました!チケット購入からレッスン開始まで30分。レッスンが終わったらすぐ出発できるように自分の支度と家のことをものすごい勢いでしました。

近くて遠いサントリーホール

サントリーホールのコンサートはいつもレッスンが終わってから大急ぎで家を飛び出して行くことばかり。しかもコンサートのチケットは当日譲ってもらうことが多くて突然訪れます。そのせいなのか…実はサントリーホールの場所がよく分かっていないのです。今回は一番最寄りの六本木一丁目まで電車で行きましたが、時間がギリギリでサントリーホールに向かう様子の人はいません。そしてやっぱり迷子…。靴が壊れる覚悟で走りました。おそらく改札から3〜4分で着くはずなのに一般道にも出ることなく行けるはずなのに…なぜか一般道を猛ダッシュ。ホールに着いたのは開演1分前。奇跡的に到着できました!!

いざ開演!!

ついにこの時がきました!!何度も見たショパコンの反田さんの音を生で聴ける時が!!!
もともと無条件に大好きなショパンのコンチェルト。ピアノが始まるまでにはそれなりに長いオーケストラの演奏が続きますが、どこをとっても大好き!弦楽器のクレッシェンドはピアノでは絶対に表現できない魂を下から持ち上げられるような感覚のダイナミクスがオーケストラの魅力です。
そして反田さんのピアノが始まると繊細な音のバランスに、一気に引き込まれていきます。ちょっとサントリーホールはピアノにとっては響きすぎるホールという印象がありますが、その中でも反田さんの音は表情豊かでクリアでした。今回は、指揮をしながらということで、反田さんの背中をずっと見つめる配置でしたが、どんなに難しいところでも全く難しそうに見えず常に安定した体の使い方は、当然のことながらさすがだなと思います。無駄のない指の動きは、鍵盤の上をそよ風が吹いているかのようです。繊細なガラス細工のような音に包まれると、本当に私の心は至福で満たされました。ショパンコンクールの時よりもさらに自由度が増して、反田さんのやりたいことがギュッと詰まっているようにも感じました。
管弦楽器の奏者は詳しくない私ですが、それぞれが素晴らしい奏者であることはすぐに分かりました。特にオーボエの音は印象的でした。いい意味で若さあふれるオーケストラだったように感じます。聴いていてとても楽しいオーケストラでした。
演奏後の拍手はものすごいことになっていました。日本のクラシックコンサートであれだけの拍手に包まれたコンサートは初めての経験でした。ザルツブルク音楽祭の時の記憶が蘇ってくる、観客も含めて素晴らしいコンサートだったと思います。音楽はやっぱり『空間を共にする』『音楽を通じたコミュニケーション』ということを体の中から体験できました。

ウェルカムドリンクにお土産まで!!

今回のコンサートはサントリーのウィスキー『響』とのコラボ企画のため、ウェルカムドリンクにウィスキーが出されました。お土産にグラスまでついてきて、豪華なコンサートでした。
展示室には楽器のデザインのウィスキーがあり、とても素敵なウィスキーでした。soldoutで残念。(売っていても高くて買えませんが…笑)

終演後のお楽しみ&ご報告

私は朝から食パン1枚しか食べていなかったのでお腹もペコペコ。別の席で見ていた友達と合流し、ご飯を食べることに。そこで合格祝いをしてくれました。何の合格祝いかと言いますと…
ダルクローズ国際免許サーティフィケイトのある教科の合格です!今年7月に受験した結果がつい数日前に届き、合格していました!!まだ数教科残っているので国際免許を取得したわけではありませんが、最大の難関と考えていた教科を一発合格できたことは奇跡としか言いようがありません!!受験資格を得るために4年の準備期間を経て、ようやく受験と思ったらコロナ突入で受験計画が大幅に崩れ…受験開始から3年。計画通り一歩一歩駒を進めています。
保護者の皆様からもたくさん応援していただいたので、良い報告ができて一安心です。

最後に

よく思うのです。ピアノを学んでいながらピアノを聴いている生徒さんが少ないなって…。
もっともっと、ピアノやオーケストラの音楽を聴いてほしいと心から願っています。
そして、反田さんのような一流の本物のピアノを生で聴いてほしい…。みんなが思っているピアノの音とは違うことに、聴いた瞬間にわかると思います。こればかりは本物を聴くことでしか得られません。子どもが行けるコンサートは限りがありますが、機会があればぜひ足を運んでみてください。
コロナを機に中断されてしまったフォルマシオンミュジカルのグループレッスンも何かのタイミングで始められたらいいな…と思った夜でした。

 

 

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