お歌が上手になるためのステップ 

こどもと歌

こんにちは、横浜市鶴見区のピアノ教室「街の小さなピアニスト」講師の松本です。

ピアノ教室で、ピアノの弾き方だけを学んでいてはなかなか伸びないって知っていますか?
なぜなら、ピアノは鍵盤を押せば音が鳴るので、音の位置と押すタイミングさえ覚えてしまえばある意味弾けてしまいます。
けれど、これは音楽ではありません。太鼓の達人ならぬピアノの達人ゲームです。
実はピアノで音を出すだけでは、自分の中で≪音≫をイメージすることにはなかなかつながっていきません。
「歌うこと」は自分で音を作ることです。そして誰でも何歳でもできる方法です。
また、お歌が上手に歌えると楽しいですよね!

そこで今日は子どのの豊かな音楽性を育むステップとして、とても大切な要素の「お歌」についてのお話です。

歌うときに声が出ない子(息で歌う子)・音がずれちゃう子いませんか?
小学生以下の生徒さんの親御さんから
「先生、うちの子音痴なんです…」と相談ことがよくあります。
安心してください!
小さなころは音が正確に歌えなかったりするのは当たり前なんです。まだのどの(声帯)が未発達なんですよ!
歌おうとすると声が出なくなっちゃう子もいます。そんな時に「大きな声を出して歌って!」と声をかけるとどんどん萎縮してしまう子もいるんです。
理由はこんなことが考えられます。
・しゃべる声と歌声の区別がついていない
・音に高い低い違いがあることが分かっていない
・単に恥ずかしい
「歌なんて当たり前に歌える」と無理やり歌わせて歌うことが嫌いになってしまったらとっても悲しいですよね。
根本の部分に意識を向けて歌うことを学んでいくとお歌がとっても楽しくて上手になっていきますよ。

■お歌が上手になるためのステップ

・声が出ない子はまずこれ!

のどに手を当ててみよう。
地声でいいので「あ~~~~~~~」と言ってみよう♪
のどがブルブル震えているのを触ることができますね。
次に息で「は~~~~~~~」と言ってみましょう。
「あれ?手にブルブル感じたかな??? 感じなかったね?!」
こんな風に、まず声と息についての違いや、のどが振動しているときの感覚を子ども自身が体感してみましょう!

・これはおしゃべりかな?お歌かな?違う2つのものを体験する

“おしゃべり”の声に抑揚はあっても明確に音が高い低いと意識して話すことはありませんね。
お歌には音が上がったり(高い)下がったり(低い)があります。
お話のしゃべり方で「リンゴ」-音楽をつけて「♪リンゴ~」
おしゃべりと音楽の違いを知ること。←大人からすると当たり前すぎて「そんなこと必要ある?」と思うかもしれませんが、
子どもにとってはこれは「歌だ/おしゃべりだ」と区別した意識はないのです。それを意識することに意味があります。

・ロケット遊びなどで音の高さを耳・声・身体で感じる

動画サンプル
〈動画を見ながら〉
手のひらがロケットになって発射。
1.音をよく聞いて宇宙の高い方・低い方を飛んで行こう
2.動画の音も真似してみよう
3.動画なしで自分の声と手のロケットで遊んでみよう

・言葉を音楽にしたものをまねる

まずは単語に音をつけたものを「聴く⇒まねして歌う」経験をたくさんしましょう。
何事も学びは真似ることから始まります。真似ることで音を自分で作り出す経験が積みあがってきます。
真似をたくさんしていると、「子どもは自分で作ってみる」と自主的に歌い始めるようになります。

日常生活の中の物事をお歌にしてみるのもおすすめです。
サンプル
「今日のご飯はなんだろな?」
ママ「ハンバーグ」
こども「(真似る)ハンバーグ」
ママ「コーンスープ」子ども
「(真似る)コーンスープ」

・「とっても高い音/とっても低い音」の聴き分け&身体を使った空間認知をする

高い音が聞こえたら「高いところのお掃除:ふーきふき」低い音が聞こえたら「床のお掃除:ふーきふき」
このようにルールを決めて、聴こえた音に身体で表すことでしっかり音の高さを認識できるようになります。また音には幅(空間)があるということも感じられるようになっていきます。

・ドレミファソの5音程度の範囲で歌えることをする

一般的な話ですが2歳~幼稚園生くらいではド~ソの音が出せる(個人差がある)
小学生入学頃に1オクターブ(ドレミファソラシド)に音域が広がるといわれています。
年齢に適した音の高さの範囲で歌うことが喉(声帯)の訓練になります。
ドレミファソと限られた音しかありませんが、だからこそ音の上がり下がりや、隣の音とか離れた音といった感覚をしっかり養っていくことができます。

■まとめ

ただ“歌う”ということも年齢・一人一人の成長に合わせてできることが違います。
スモールステップでを学ぶことを分けて学んでいきましょう。
幼児期は遊びやゲームをするような感覚で楽しみながら学ぶ事で“できた・わかった”を育てていきましょう♪
音楽を聴くことは生まれた時から備わった能力です!お家でもたくさんお歌を聴いて歌ってくださいね!

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