合格を自分で決めたら!?

街の小さなピアニスト音楽教室、たまプラーザ教室の百瀬です。

ハロウィンが近づいてきました。偶然にも教本の進み具合がちょうどハロウィンの曲をやる生徒さんが多く、ハロウィンやお化けをテーマにした曲を多くレッスンしている日々です🎃

さて、数週間前から、たまプラーザ教室では曲の合格を生徒さん自身に決めてもらうという試みをしています。

生徒さんにアンケートをとったところ、マルがもらえないとガッカリする・もらえると嬉しいという答えが大半でした。 そこで私は思ったんです。 そうか…ガッカリということは、渋々もう1週間弾いている。しかも生徒さん自身が弾けていると思っていたら、練習も気が進まないだろうな… だとしたら、その1週間は大した効果は得られないぞ と。

レッスンではまず一度弾き終わった後、私は生徒さんに感想を聞きます。すると多くの生徒さんが『弾けた』『弾けなかった』という答えが返ってきます。弾けたという生徒さんには、どんなところが良かったか、弾けなかったという生徒さんには、良いところもいっぱいあったよ、いいところも探してみて!と付け加えます。その後、私自身が思った良いことを伝えます。

多くは間違えたか間違えなかったかという判断のもとで自分を評価しています。でもそれはとてももったいないこと! そりゃ間違えたくはないですよ!!でも音楽はもっと深いところに楽しみがあります。そして音楽を本当に楽しめる人に育ってほしいと考えています。 間違えたらダメ !なんて思っていたら、プロを目指す人になるか嫌いになるかの二極化することでしょう。でも音楽はプロを育成するためにあるんじゃない!そんなこと言ったら、ゴルフの世界はどうなるんですか!?プロじゃなくてもたくさんほ人がゴルフを楽しんでいるではありませんか!!

良いところ探しから始めることで、自己肯定感を高めることができます。 また、自分で探すことで、音をよく聴くための耳を開かせていきます。 そしてその後で、さらに良くなるためのアドバイスとしてレッスンが始まります。 アドバイス後や生徒さんの質問や悩みを解決した後、もう一度弾きます。そして今度は次のような質問をします。

『マル?今もう一度やる?、お家でやる?』

これに対する答えは性格がよく出ます。 悔しくて何度もやる子、新しい曲に目がいく子、自分で決められない子。

悔しくて何度もやる子…私がもう良いんじゃない?と思う場合でも、本人が納得するまで時間が許す限り何度でも付き合います。 この時、生徒さんは自分と戦っているのです。その過程がとても大切です。 また、自分自身で納得した時に初めて理解するのです。だから私の基準ではなく、生徒さんが納得するまで行います。

  反対に弾けていないのにマルと答える生徒さんもいます。その場合もやっぱりマルにして終わりにします。 本当はもっと弾いてから…という思いは実際ありますが、本人はマルだと思っているのにもう1週間の練習はあまり意味がありません。やらされているだけになってしまいます。でも、教本はちょっとずつ難しくなりますから、そのペースで進んでいくと行き詰まるのは時間の問題です。そういう生徒さんは、同じようなレベル、少し簡単なレベルの曲をいっぱい渡します。こうした方が、結果的によく練習するのです。そして少しレベルを落とした曲になると、私が求めている細かなところにも注意して弾いてくれます。

自分でマルかどうか決められなかった子も、数回のレッスンで 自分で決められるようになりました。時間がかかっても一緒に良かったところや上手くいかなかったところを探して自分で決めることを徹底しました。 たった数回のレッスンで、しっかり自分の意思でマルの判断ができるようになっています。 自分で決められない子は、指示待ち人間に育つ可能性があります。ピアノにおいても、どうしたら上手く弾けるか考えずに弾くようになってしまいます。だからこそ時間がかかっても自分で判断することって大切なんです。

この方法を取るようになってからは、以前に増して生徒さんが楽しんでピアノを弾いているように肌で感じます。 みんな順調に成長しています! そして私も楽しくみんなの演奏を聴かせていただいています。 みんな、ありがとう!!    

 

 

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