ピアノの意義って!? スイスと日本で感じたこと

街の小さなピアニスト 鶴見教室の松本です。

空気がひんやりとして秋を感じるようになりましたね。
私はこのなんとも切ない感じのこの季節が大好きです。

始めに誤解があると困るので1つだけ言っておくと、
ピアノの上達もピアノ教室の役割としてあると考えています。
ただ、上達だけがピアノを習う意義ではないという思いもあるのです。

私がスイスで生活している時に感じたことは、
音楽を楽しむ権利はピアノの上手下手に関わらず全員にあるということです!!

スイス人の友人が拙い演奏を気にもせず、
私に堂々とショパンのノクターンを弾いてくれたことがあります。
(しかも1人ではなくて、ピアノ弾ける人はたいてい皆弾いてくれます)

日本人なら、ちゃんと弾けないからと恥ずかしくするでしょう。
ましてアマチュアの人は専門家の前でなんて弾けないと思うんじゃないでしょうか?

私は、こんなことを感じること自体が恥ずかしいと演奏を聞きながら反省しました。

正しく弾くのが正義、上手に弾くのが正義
と知らず知らずに刷り込まれている日本人。

上手であること、間違わずに弾くことができるのは素晴らしい事。
でもそこばかりに注目して、
練習しないから音楽を続けちゃいけない
難易度の高い曲を弾けるようにならないからダメだなあ
と思うことがあるとしたらとってもとっても残念なことです。

スイスの友人たちを見ていると、
大事なのはそこじゃない。と感じました。

音楽を弾くことで、一つの音楽から
いろんな話題やお互いの共通点をみつけたり
友人と楽しい時間を共有したり

私はその友人の弾いてくれる音楽に感動したし、
音楽を専門にする私へのリスペクトも感じました。
そして何より、音楽によってとてもいい時間が生み出されたのです。

「音楽って本来そう言うもんだ!」

 

もちろん上手になってほしい。そのために練習をしてほしい
というのは先生としての願いではあります。

でも長ーい目で見て、
音楽が好きで、自分のペースでピアノを弾ける子が
育ってくれたら嬉しいな~と心から思います。

だって音楽はその子自身のためにあるものだから!

 

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